カルテルとは
カルテルとは
少数企業による市場独占
カルテルとは寡占企業間の談合です。
寡占とは「少数の企業」が市場を支配している状態の事を言います。
少数企業が市場を独占している為、価格のコントロールが組みやすいです。
企業で談合し価格を高く設定したり、生産量を減らして希少性を高めたり出来ます。
こういった行為をカルテルを形成すると言いいますが、経済学的に弊害が大きいことから法律で取り締まっています。
抜け駆けの誘惑
適正価格500円の商品があったとします。生産量を減らして価格を1000円にしたカルテルを市場で形成したとしましょう。
この商品が必要な消費者には選択肢がなく「1000円でも購入」するしかありません。
ここである企業が供給量を増やしたり、価格を下げると言った行動をとれば、その企業だけが利益を得ることが可能となります。
そうするとカルテルに協力するよりも「抜け駆け」したほうが大きい利潤を得ることが可能になります。
カルテルが消滅しない理由
上記の通り抜け駆けの誘惑はあります。実際にどこかの企業が抜け駆けすることで市場価格が崩壊してカルテルは維持できなくなるでしょう。
しかし実際の所カルテルの摘発は後を絶ちません。なぜでしょうか。
これには2つの要因があります。
1つ目は「長期戦」2つ目は「相手が固定」である事です。
例えばタピオカブームなどにのっかって店を構えて他の店舗より価格を抑えて市場価格を独占したとしましょう。
こうする事で短期的に売り上げを伸ばすことが可能です。その後ほかの企業も「低価格」で参入してくるかもしれませんがその時には店を閉めてしまいます。
これなら「カルテル」を組む必要もありません。短期的に利益を追求する事が可能です。
※あの人たちがやる手法ですね...
しかし、企業としてその市場で利益を出し続けるためには「裏切る」より「協力」の方が大切とされています。短期的に利益を出してもその後「価格競争」が激化し最終的には「カルテル」を維持していたほうが利益が最大化されるからです。
フォーク定理
互が最適な戦略を選択し、これ以上自らの戦略を変更する動機がない安定的な状態になるような戦略の組み合わせを「ナッシュ均衡」と言います。
企業が長期的に同じ企業を商売相手としていく場合「協調」「無限の繰り返しゲーム」がナッシュ均衡の解となります。これを「フォーク定理」と言います。
※複数人プレーできるボードゲームで誰も攻撃し合わないような状況ですね。
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